Neovimにlazy.nvimを導入してスマートにカスタマイズ
背景
Neovimにさまざまなプラグインを導入するとき,統一的なインストール方法で管理したいと思います(プラグインごとに,ファイルの配置場所が異なると管理が難しい).このような時に用いる仕組みをプラグイン・マネージャーといい,そのひとつが,lazy.nvim です.
GitHub - LazyVim/LazyVim: Neovim config for the lazy
Neovim config for the lazy. Contribute to LazyVim/LazyVim development by creating an account on GitHub.
前提
Neovimのバージョン
lazy.nvimを利用するには,Neovimのバージョンに注意する必要があります.lazy.nvimのトップページに要求仕様がまとまっているので,確認すると良いです.私は以下のバージョンになるようにNeovimをインストールしました.
$ nvim --version
NVIM v0.10.2 <-- lazy.nvimはv0.8以上が必要
Build type: Release
LuaJIT 2.1.1713484068
Run "nvim -V1 -v" for more info
Neovimをソースコードからインストールする手順
# 依存関係をインストール
sudo apt install build-essential cmake gettext unzip
# cmakeはあたらしめのバージョンが必要
# 指定バージョンのソースをクローン.v.10とした
git clone --depth 1 --branch v0.10.2 https://github.com/neovim/neovim.git
cd neovim
# build
make CMAKE_BUILD_TYPE=Release
# install
sudo make install
# neovim/ に,Neovimのソースコードがある.見てみると面白い.
# バージョン確認
nvim --version
LazyVimの導入
LazyVimは,lazy.nvimの仕組みを使い,あらかじめ便利なプラグインをまとめた設定済みプラグインです.以下のリンクで作業手順を確認すると良いでしょう.一番確実な方法が案内されています(公式ドキュメント).
🛠️ Installation | LazyVim
You can find a starter template for LazyVim here
以下は実際に行った手順のメモです.WSLや,Ubuntu,Macで同様に実行できます.
$ ls ~/.config/nvim
# 上記ディレクトリがない場合は,次のように作成する
$ mkdir -p ~/.config/nvim
$ git clone https://github.com/LazyVim/starter ~/.config/nvim
# ~/.config/nvim 以下にLazyVimのファイル群が展開されている
$ rm -rf ~/.config/nvim/.git
# git管理でなくて良いので,削除する.gitからcloneした場合,デフォルトでgit管理になっている
$ nvim
# nvimを起動すると,次に示すようにLazyVimが使えるようになっている
LazyVimの初期画面ギャラリー

右側にショートカットキーが出ているので,利用すると良いです.
Lazyの設定画面( l
)

必要に応じてインストール状況などを確認できます. q
でエディタに戻れます.
Find File (f
)
0:00
/0:37
ファイル編集のためのショートカット
以下は,Neovimの編集画面での操作になります.以降では, <leader>
という表記が出てきます.デフォルトでは,スペースキーに割り当てられています.
- メニューの表示
<leader>

<leader>に続いて,上記の文字・記号を打つと,各メニュー項目が実行されます.+buffer
のように+
記号があるものは,サブメニューが開きます.
私がよく使うのコマンドを記録しておきます.
- ファイラーの起動
<leader> + e
- カレントディレクトリのファイル検索
<leader> + ff
まとめ
lazy.nvimを導入し,LazyVimで編集環境をセットアップできました.慣れてきたら,LazyVimのキーバインドを自分用にカスタマイズして,手に馴染むようにしていきましょう.